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【单选题】

4 これはもうそろそろ 20 年近く前のことになる。 春先、近くの小学校のそばを歩いていたら、新入生らしくピカピカの ランドセルを背負った児童が2人、向こうからやって来た。私の顔を見すえて、ひとりがだしぬけに、「センセイ、サヨウナラ」と晴ればれした声で呼んだ。もうひとりも、つられるように。 「せんせい、サヨウナラ」と、いくらか小さな声で言って通った。ま ったく知らない子たちである。びっくりしていると、背後からかわいい声で、「せんせいだよな」「コウチョウセンセイかもしれないよ」と話して行くのが聞こえるから、いっそう驚いた。 校長先生という見立ては残念ながらはずれているが、「センセイ」と いうのはみごと的中である。こどもの直観はたいしたものだと舌を巻いた。それと同時に縁もゆかりもない小学生にもと見破られて、いささか複雑な気持ちでもあった。 その後、何度も同じようなことを繰り返して、よほど然としてい るのだろう、ひょっとするとわが業の全盛期?かもしれないと思ったりしたこともある。いまでも、ゆきずりの小学生がこちらを正視すると、あいさつするのではあるまいかと、うっすら不安を覚える。 20 年前の後遺症である。 どうしたことか近年は、知らない小学生から先生扱いされることがな くなった。やっとの顔を卒業できたのか、と思っていた。 先日、あるところで雑談していたら、中のひとりが、最近は先生にあいさつするのは幼稚園ぐらい。学校にそういうしつけなくなったね、と言った。 そうであったのか、と思っていた。 外山滋比古「風の音」 「まったく知らない子たち」からあいさつをされたのはどうしてですか。

A.
ピカピカのランドセルを背負った新入生だったから。
B.
筆者が勤めている学校の生徒だったから。
C.
その子達から見て筆者が先生らしく見えたから。
D.
子どもたちは他人にもあいさつをするようにしつけられているから。
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参考答案:
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