次の文章につけるタイトルとして、最も適当なものはどれですか。 スポーツ競技における審判は神聖なものと考えられてきた。競技を運営するために規則があり、その規則は守られなければ意味がない。それを保障するのが審判である。審判を無視するものがあれば、競技の運営そのものが不可能となってしまう。 しかし、審判も人間である以上、誤審は避けられない。 2002 年のサッカーのワールドカップ競技大会においても審判の誤審の問題が話題になったことは記憶に新しい。しかし、特にサッカーようなスピードあふれる競技において、審判の判定に疑問を持つたびに抗議したり、ビデオを見たりしていたのでは競技の進行が妨げられる。競技の魅力も半減してしまう。 時には誤審もある。しかし、競技者がいったん競技を始めた以上は、誤審にこだわりすぎることなく、潔く審判の裁定に服してスムーズな試合運びを進めるというのが共通の約束事であろう。 一方、審判の側も競技者の服従をいいことにして、何もしないのではなく、公平な審判を下すためにできるだけの処置を講じるべきである。主催者側も競技時の審判の数を増やして審判の精度をあげるとか、事後にビデオを利用して審判の資質向上を図るとか、実行できることは試み、競技者の真剣さに答えるべきである。