次の文章を読んで、⑤の中に入る最もよいものを選んでください。　　　　　　　　　　　　死を選ばずに友と生きよう （大学生 19歳）　中学生の少女2人が一緒に自殺した。（　①　）自殺に至るまでには、それだけの苦みや葛藤があったのだろう。（　②　）同じ10代として、踏みとどまってほしかったと思う。　（　③　）「自分の命だから、どうしようと勝手だ」と考える人もいるかもしれない。（　④　）ある個人の存在は、その人だけのものではないはずだ。もし、ある日唐突に大切な人が消えてしまったとしたら、人はどれほど苦しみ傷つくことだろう。自分の死が他者の人生を狂わせることを考えてほしい。　私も、生きていることの意味がわからなくなり、疲れ果て、死のうと思ったことがある。そんな気持ちが救われたのは友だちのおかげである。私は友だちと徹底的に意見をぶつけあい、答えなどないと分かっていても、生きている意味について考えた。それによって私が友だちという他者が必要であることを知ったと同時に、友だちにとっても私が必要であることを知ったのである。（　⑤　）悩み苦しむ友がいたら、相手とただ一体化するだけでなく、他者の存在を意識しつつ、自分と相手を救う道を考えたい。大切なのは個を尊重すること。自分という個を尊重できれば、他者も尊重できるはずだ。傷をなめあうだけの関係ならば、それを友情と呼ぶのは悲しすぎる。