(4) 客は、自分が好きな本を並べている本屋にであったとき、いい本屋だと思う。だが、その本はすでにもっているからもう買わない。だからその本は売れないのだが、客は自分の好きな本を置いてくれているその本屋に、他にも面白い本があるだろうと期待して何度も足を運び、別の本を買ってゆく。数字上は売上ゼロ冊の本がこうして店の売上げに貢献していることを考慮せずに棚をつくっていけば、本屋は魅力のない空間になってしまう――。 (石橋毅史『「本屋」は死なない』による)
A.売れない本にも興味をもってもらえるよう工夫する。
B.売れない本も役割をもっていることを理解する。
C.売れない本がなくなるように客の好みを調べる。
D.売れない本はできるだけ置かないようにする。